大学や学会での研究活動とはすこし離れた茶飲み話や覚書の置き場です。
お茶や茶道というと、ツバキ科の茶のことを思い浮かべますが、世界各地で、カヴァ茶やアヤワスカ茶やマテ茶のようなお茶が、文化として発展してきたことに関心をよせてきました。儀礼的に使用されるお茶には、たいがい、神経系にはたらきかける物質が含まれています。しかも、とても単純な分子なのに、意識状態を大きく変容させるの物質が多いのです。
脳というものは、複雑なようで、単純でもあるというのが、不思議なことです。
それらの物質は、植物の体内では、成長ホルモンだったり、捕食者を忌避するための機能をはたしていたりします。それが、動物の体内では向精神作用を持つのですから、その共進化というのも、興味深いものです。
CE 2020/11/14 JST 作成
蛭川立